計算方法と根拠
支給停止の仕組み
60 歳以降に厚生年金に加入しながら老齢厚生年金を受けると、賃金と年金額の合計が支給停止調整額を超えたとき、超えた部分の半分が年金から支給停止されます(日本年金機構)。令和 8 年度の支給停止調整額は 65 万円です。老齢基礎年金は全額支給されます。
計算の例
年金が月 15 万円、賃金が月 50 万円なら、合計は 65 万円で、超える額はありません。賃金が月 60 万円なら合計 75 万円、超える 10 万円の半分の 5 万円が支給停止され、年金は月 10 万円になります。
賃金の数え方
賃金は、毎月の給与だけでなく、直近 1 年の賞与を 12 で割った額も加えて数えます。このサイトでは、その合計を入力してもらう形にしています。
使っている式
| 名前 | やっていること | 式 |
|---|---|---|
| 賃金と年金の合計 | 老齢厚生年金の月額と賃金の月額の合計です。 | sum = pension + wage |
| 支給停止額 | 合計が支給停止調整額を超えた部分の半分です。年金額が上限です。 | stop = min(pension, max(0, (sum - line) * half / 100)) |
| 年金の支給停止額(月額・目安)(結果) | 合計が 65 万円を超えた部分の半分で、年金額が上限です。 | floor(stop, 0) |
| 実際に受け取る年金(月額・目安)(結果) | 年金の月額から支給停止額を引いた額です。 | pension - floor(stop, 0) |
| 年金と賃金の合計(月額・目安)(結果) | 実際に受け取る年金に賃金を足した額です。 | pension - floor(stop, 0) + wage |
| 支給停止調整額を超える額(結果) | 賃金と年金の合計が、支給停止調整額を超えている額です。 | max(0, sum - line) |
式の記法: + - * / ^(べき乗)、かっこ、min / max / round / ceil / floor / pow / abs / sqrt、if(条件, 真のとき, 偽のとき)。round(x, 桁) は四捨五入、ceil は切り上げ、floor は切り捨てです。
設定値(定数)と出典
| 項目 | 値 | 出典 | 時点 | 見直しの周期 |
|---|---|---|---|---|
| 支給停止調整額(令和8年度) | 650,000円 | 日本年金機構「在職老齢年金」(賃金と年金額の合計が支給停止調整額[令和8年度は 65 万円]を超えると、超えた部分の半分が年金額から支給停止。老齢基礎年金は全額支給) | 2026年10月27日 | 毎年 4 月の年金額改定で確認(次回見直し 2027年4月1日) |
| 超えた部分のうち支給停止になる割合(2 分の 1) | 50% | 日本年金機構「在職老齢年金」(賃金と年金額の合計が支給停止調整額[令和8年度は 65 万円]を超えると、超えた部分の半分が年金額から支給停止。老齢基礎年金は全額支給) | 2026年10月27日 | 年金制度の改正のたびに確認(次回見直し 2027年4月1日) |
入力できる範囲
| 項目 | 範囲 | 初期値 |
|---|---|---|
| 老齢厚生年金の月額(加給年金を除く) | 0〜1,000,000円 | 150,000円 |
| 賃金の月額(月給 + 直近 1 年の賞与 ÷ 12) | 0〜2,000,000円 | 400,000円 |
結果は、同じ条件なら本サイトのどのページでも同じ数字になります(ページの数字も、計算ツールも同じ計算の仕組みで出しています)。
ご利用にあたって
- 老齢厚生年金の月額と賃金の月額から求める目安です。加給年金・経過的加算・繰下げの調整・65 歳未満の特別支給の老齢厚生年金など、細かい取り扱いは含みません。
- 厚生年金に加入せずに働く場合(自営業・フリーランスなど)は、在職老齢年金の対象になりません。
- 支給停止の基準は毎年度見直されます。実際の支給額は、年金事務所・ねんきんネットでご確認ください。